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耳は感覚器官として最も精緻な構造と極めて重要な機能を持つものです。
人間と他の動物との違いの最たるものは「言葉」です。
言葉がどんなに大切かを理解するには劇映画でもテレビニュースでも音を消し字幕もなしで見て下さい。恐らくは殆ど殊に抽象的な内容でしたら更に理解不能でしょう。宛ら全く言葉の判ない外国に突然抛り出されたようなものでしょう。
之に反して声さえ聞えていれば画面を見なくても内容はほゞ解ります。昔の無声劇映画は弁士や字幕の助けがなければ存在し得なかったでしょう。然しラジオドラマや朗読は今も一つの形式ジャンルとして存在しています。
電話は映像なしの声だけで存在価値があります。逆は駄目です。
人は黙読しているときでも、ものを考えるていときでも頭の中では言葉を使っています。
人間から言葉即ち「思考」を奪ったら一体後に何が残るでしょう。
○そしてその言葉を初めに習得する重要な器官こそ『耳』なのです。
『耳』は乳幼児期の最も大切な感覚器官です。耳の重要性はもっと認識されるべきです。
音の聞え方は次の通りになります。
1. 外耳〜中耳
まず耳の穴に入った音は鼓膜を震わせます。振動は鼓膜に付いた人間の身体の中でも一番小さな骨(3個)が橋渡しをして内耳へ伝わります。
2. 内耳から大脳へ
内耳にはいった音の振動は聴神経を伝って脳に達します。大脳には聴覚の中枢があり、こゝで言葉の判別をします。難聴にはこの経路の何処に原因があるのかにより次ぎのようになります。
難聴にはこの経路の何処に原因があるのかにより次ぎのようになります。
@ 1の部分の病気で起こる「伝音性難聴」。…例えば耳垢、中耳炎など
A 2の内耳から大脳までの病気による「感音性難聴」。…騒音性難聴、職業性難聴、突発性難聴、聴神経腫瘍、薬物中毒による難聴(ストレプトマイシンなど)
B 1、2の両方とも病気がある「混合性難聴」。の3種類です。難聴の原因がどの部位にあるのかを診断をするのが聴力検査です。
咽と中耳をつなぐ耳管と云う器官があります。役割は中耳の気圧調節です。これがうまく働かないと鼓膜は気圧差のために内側に押され聞えが悪くなります。耳管の開口部近くにはリンパ組織(アデノイドなど)があり、これに押されて耳管がうまく開かず空気を取り込むことが難しくなった状態が「耳管狭窄症」で(勿論鼻や咽の病気から大人も罹りますが)子供に多い病気です。放置すると中耳に液体が溜ることもあります。治療は原因の除去と並行して中耳への通気になります。中耳に溜まった液は鼓膜切開や注射器で取り除きます。
他にも「滲出性中耳炎」と云うもっと濃い液体が中耳に溜る病気があります。難聴が主症状で、原因は諸説ありますがよく解っていません。貯まってくる液体が濃いので治り難くい病気です。通気や滲出液を除去しても効果が無い時は鼓膜切開をした後も穴が塞がらないように人工のパイプを入れて置くとこゝから空気も入るし溜まった液体も排泄されます。
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